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歌舞伎や踊りの世界で使われる「江戸扇子」を長年描き続けてこられた是文さま。伝統的な扇子だけではなく、新しい扇子を描きたいとお考えになられていらっしゃった際に、S-bizをよく知るお客様からご縁を結んでいただきました。

S-bizへの相談のきっかけは?

日本には、よく皆様が手に取られている京扇子の他、江戸の伝統文化を受け継いでいる「江戸扇子」の2種類があります。是文は、浅草の老舗扇子専門店として有名な文扇堂の江戸扇子の扇絵師として長年、歌舞伎役者や踊りの世界の扇子を描いてきました。師匠である荒井氏亡き後も筆代わりとして多くの扇子を描いていく中で、自身が描きたい「スーツやジーンズにも合う、現代の“粋”を表した扇子」を形にするにはどうしたら良いか考えていました。
巣鴨信用金庫と取引のある知人にその話をしたところ、巣鴨のS-bizを紹介され、職員と会うことになったのがきっかけです。

どのような面でお役に立ちましたか?

扇子を作ることについては、誰にも負けない素晴らしいものを描くことはできますが、自分で販売も情報発信もしたことがなかったので、右も左も分からないことだらけでした。ただ、師匠に独立してもよいと言われてから10年の歳月が流れ、年号が令和に代わるときに「私も新しい一歩を踏み出そう」私が持っていたのはその想いだけでした。
お会いした初回にお話ししたことは、その想いだけでプランやスケジュールなど具体的には何もありませんでした。数回の意見交換の中で、自分のブランドを立ち上げや、用意していくことなど、ひとつひとつ一緒に作業を行っていき、ホームページの開設や、実際の販売会のめどなどがはっきりと決まっていき、不安もなく、楽しみながらここまで来ることができました。

今後はどのような展開を考えていますか?

私は、日本の伝統文化である“江戸扇子”を守り、必要としてくださっている方々により良いものをお作りしなくてはならない責任を背負っています。
と同時に、複雑で難儀な世の中だからこそ、粋に、おしゃれに、この時代を乗り切る人の追い風となるように、“本物の江戸扇子”をお届けしていきたいと思っています。どこかで皆様のお目にかかるのを楽しみにしております。

是文様

是文の描く現代の“粋”を感じていただける扇子をぜひご覧ください。
ご自身のために、大切な方のために、世界でひとつの扇子を描き続けています。