お客さまとのお付き合いは
すべてが人生の糧になる
就職活動では、特に金融機関を第一に志望していたわけではなく、さまざまな会社を見ながら自分に合う仕事を探していました。そんなときに、大学の説明会でたまたま巣鴨信用金庫の人事担当者から話を聞く機会がありました。当金庫のモットーである「喜ばれることに喜びを」と「ホスピタリティ」の考え方に共感し、それまでの金融機関のイメージが一新されたのをよく覚えています。お客さまに対してだけでなく、あらゆる人への優しさや思いやりを心根に持ち、社会人生活を歩んでいきたいと思いました。
入庫後には年齢や職位に関係なく、さまざまなお客さまと関わることができます。特に企業の経営者さまと接する機会は金融機関ならではですし、仕事を通じてお客さまの経営や人生に携わることができるのは大きな醍醐味です。また、巣鴨信用金庫のお客さまは当金庫の職員を育ててくださる気持ちをお持ちの方が多いので、日々のやり取りのすべてが人生の糧になります。
一人で解決できないことは
みんなで助け合う
お客さまとのお付き合いで特に心に残っているのは、新人の頃に営業課員として働いていたときのことです。「やる気だけは誰にも負けない」と思いながらも右も左もわからなかった私に、お悩みを相談してくださったお客さまがいらっしゃいました。自分一人では到底解決できないような難しい問題でしたが、「どうにかお役に立ちたい」と思い、上司にアドバイスを求めました。すると、周囲の先輩たちも家族のように親身になって、具体的な解決策を一緒に考えてくれたのです。
無事にお悩みを解決した後には、お客さまから「野本さんに相談すればどうにかしてくれると思ったんだよね」というお言葉をいただきました。経験も知識も不十分だったので、お褒めの言葉ではなかったかもしれませんが、本気でお客さまと向き合えば気持ちは伝わるものだと感じました。また、巣鴨信用金庫は自分一人で解決できないことをみんなでフォローしてくれる環境だと実感し、とても心強かったです。
上司と後輩の橋渡し役として
まっすぐに向き合う
現在は営業課の係長として、地域のお客さまにとことん寄り添うことを心がけています。さまざまなシーンにおけるお悩みやご相談に対し、「一緒に考える」ことで改善・解決しています。支店内では、組織の中堅として上司と後輩の橋渡し役になることも多いですが、その際は意見のすれ違いが起きないように、自分自身が考える当たり前を常識と思い込まないようにしています。「相手の意見を否定しない」ことを心がけ、お互いの意見を尊重しながら調整を行っています。
以前は、後輩に対し、無意識のうちに自分の考え方を押しつけようとしていた時期もありました。そんなときに上司から教えていただいた次の言葉を、今も大切にしています。「自分の目線で後輩を指導・育成しようとしても、相手の心には響かない。大切なのは相手の目線に合わせて理解してもらうこと。」その経験を心に刻み、相手とまっすぐ向き合うコミュニケーションを常に意識しています。