お取引のあるなしに関わらず、私たちにとって地域の方々はすべてお客さまです。
長引く不況でお悩みならば「明るい未来」をめざして、ともに知恵を絞り、汗を流す。
お客さまとの生涯を通じたお付き合いを前提とするのが、巣鴨信用金庫の基本姿勢です。
ビジネスパートナー部
S-bizグループ 係長
加藤 真也2010年入庫
最初から最後まで責任を持つ
お客さまから寄せられる相談には、私たちS-bizと営業課員のダブルサポートで主に対応しており、場合によってはほかの職員とも連携しながら、「オールすがも」の体制で迅速に取り組んでいます。各案件では、最初にお客さまの店舗や会社を訪問して、困っていることを詳しくお伺いするところから始めます。内容が専門的な場合は、公的機関と連携しながら専門家派遣の制度などを活用して取り組みます。金融面のみならず非金融面の課題についても、「ファーストコール・ファーストアンサー」を合言葉に、最初に私たちがその解決策をお届けすることを徹底しています。
私が担当している案件で多いのは、ノウハウ・ブランド・技術などの知的財産を守るためのご相談や、海外へのビジネス展開を考えていらっしゃるようなケースです。その中で大切なのは、私たちがお客さまのニーズをしっかりと整理して、ゴールに導くこと。それには、商標登録であれば何の目的でその商標を取るのか、取得してからどのように活用するのかなど、全体を設計するコンサルティング能力が求められます。S-bizで働くことによって今まで以上にそのスキルが高まり、今後の業務でも幅広く活用できると感じています。
融資を前提にしないお付き合い
巣鴨信用金庫とお付き合いをいただいているお客さまをご紹介します。巣鴨地蔵通り商店街で、日本初のシニア・シルバー世代専門のフォトスタジオ「えがお写真館」を運営している太田社長です。2014年の創業当時は、店舗の立地が目立たない場所だったこともあり、ビラ配りなどをしても来客や問い合わせのない日が続きました。「このままでは会社をつぶしてしまうかもしれない」と悩んでいた中で、巣鴨信用金庫へご相談をいただいたのです。そこからS-bizが、月に一度の打ち合わせや地域イベントのご案内など、さまざまなサポートを続けてきました。
地道に各報道機関へプレスリリースを行った結果、お昼の人気バラエティ番組に取り上げられ、テレビ放送をきっかけに認知度が一気に高まり、太田社長をはじめとしたスタッフの技術や温かい応対で人気が定着。たくさんのお客さまに愛される写真館になりました。
太田社長に巣鴨信用金庫が初めてご融資を行ったのは、S-bizとの取り組みが始まってから3年後の2017年。「えがお写真館」の第二スタジオ開設にあたって資金調達の相談をいただきました。まさに、巣鴨信用金庫が融資業務を前提とせずにお客さまの事業を全力で応援する営業スタイルが明確に表れた一例と言えます。
太田社長とのお付き合いは現在も続いており、「ほかの金融機関から融資の提案があっても、利用するつもりはない」というありがたいお言葉もいただいています。
今すぐ役立つ情報を伝える
小規模の事業者さまの場合、事業資金に関する補助金や助成金の申請で困っているケースが多くあります。そのため、専門家と連携しながら私たちが持っている情報やノウハウを提供していくことが特に大切だと感じています。日々の経営の不安を解消することが、巣鴨信用金庫の存在意義の一つではないでしょうか。
お客さまにとって役立つ情報を広く提供するため、S-bizでは2021年からオンラインセミナーにも力を入れています。Webサイトで公開するビジネスプロフィールのつくり方など、小規模の事業者さまがすぐに活用しやすいテーマで毎回配信。多いときには100名以上の申し込みがあり、幅広い業種のお客さまが参加されています。それらの取り組みを通じて、ご融資以外の部分についても気軽に相談できる信用金庫のイメージを、いっそう高めていきたいと思います。
巣鴨信用金庫には、親子二代・三代にわたってお付き合いのあるお客さまがたくさんいらっしゃいます。それを実現できるのは歴代の先輩方がお客さまとの信頼関係を強固に築いてくれたからだと感じています。これからの私たちの世代でも、より多くのお客さまに喜んでもらえるように幅広い領域で本業のサポートを続けていきたいです。